fbpx
リウマチの方へ

血液検査が正常なのに痛みが続く…その理由とは?

血液検査が正常なのに痛みが続く…その理由とは?

「CRPやMMP-3の数値が正常になったのに、まだ関節が痛い…」

こんな経験はありませんか?

血液検査の結果が良くなったのに痛みが続くと、不安になりますよね。

今回は、なぜ数値が正常でも痛みが残るのか、その主な3つの理由について解説します。

痛みが残る3つの理由

理由1:小さな関節の炎症は数値に出にくい

大きな関節と小さな関節の違い

膝などの大きな関節の炎症は、血液検査の数値(CRPなど)に反映されやすいです。

しかし、手足の指などの小さな関節で炎症が起きていても、臓器への影響が小さいため、血液検査の数値が正常範囲内にとどまることがあります。

ポイント数値が正常でも、実際には小さな関節でリウマチの炎症が続いているケースがあります。

これは関節エコー検査などで確認できることがあります。

血液検査だけでは見えない炎症が隠れている可能性があるのです。

理由2:リウマチ以外の原因(腱鞘炎など)

関節エコー検査でリウマチの炎症が見られないのに痛みがある場合、リウマチそのものではなく、腱鞘炎(けんしょうえん)などが痛みの原因になっている可能性があります。

リウマチと腱鞘炎は症状が似ているため、見分けが難しいこともあります。

腱鞘炎とは腱(けん)を包む鞘(さや)の部分に炎症が起きる病気です。

手や指の使いすぎなどが原因で起こることが多く、リウマチとは別の治療が必要になります。

理由3:関節の「歪み(ゆがみ)」

関節の炎症自体が治まっていても、関節の歪みが原因で痛みが出ていることがよくあります。

これは、リウマチの症状が続く中で、関節が本来の正しい位置からずれてしまった状態です。

重要この場合、薬での治療では改善が難しいため、リハビリや関節の歪みを整えるアプローチが必要になることがあります。

それぞれの原因への対処法

原因 対処法
小さな関節の炎症 関節エコー検査で確認し、必要に応じて治療を調整
腱鞘炎など リウマチとは別の治療(安静、固定など)が必要
関節の歪み リハビリや関節の歪みを整える治療が効果的

医師に相談する際のポイント

血液検査が正常なのに痛みが続く場合は、以下のことを医師に伝えましょう:

伝えるべきこと

  • ✓ どの関節が痛むのか(大きい関節か、小さい関節か)
  • ✓ 痛みの種類(動かすと痛い、じっとしていても痛いなど)
  • ✓ 関節エコー検査を受けたことがあるか
  • ✓ 日常生活でどんな動作が辛いか

これらの情報が、適切な診断と治療につながります。

まとめ

血液検査の数値が正常になっても、痛みが続くことには理由があります。

痛みが残る3つの理由

  • 1. 小さな関節での隠れた炎症
    → 関節エコー検査で確認できる
  • 2. 腱鞘炎などの合併
    → リウマチとは別の治療が必要
  • 3. 関節の歪み
    → リハビリなどが有効

原因に応じて、薬だけでなくリハビリなどが有効な場合もあります。

「数値が良くなったのに痛い」ことは決しておかしなことではありません。遠慮せずに医師に相談し、あなたに合った治療法を見つけていきましょう。