【危険信号】リウマチで痩せるのは体が蝕まれているサイン
「最近、体重が減ってきた…」
「服がゆるくなった気がする…」
リウマチの症状が続く中で、体重が減少していませんか?
これは危険信号です痩せは体が蝕まれているサインです。
「痩せられてラッキー」ではありません。体が悲鳴を上げている状態です。
今回は、リウマチで痩せてしまう原因と、今すぐできる対策をご紹介します。
リウマチで痩せてしまう5つの原因
原因1:炎症による代謝亢進
炎症が起きていると、体が栄養とエネルギーを大量に消費します。
体の中で何が起きているか炎症反応は、いわば体内で「火事」が起きている状態です。
- 体温が上がる
- 免疫細胞がフル稼働する
- 組織の修復にエネルギーを使う
この「火事」を消すために、普段の1.5〜2倍のエネルギーを消費しています。
つまり、同じ量を食べていても、炎症があると栄養が足りなくなってしまうのです。
原因2:痛みによる食欲低下
関節の痛みやストレスにより、食欲や消化力が低下します。
痛みが食欲に影響する理由
- 痛みでストレスホルモンが分泌される
- 自律神経が乱れる
- 胃腸の働きが低下する
- 「食べる気力」が湧かない
さらに、手や指が痛いと、食事の準備や食べる動作自体が辛くなり、食事量が減ってしまいます。
原因3:薬の副作用
一部のリウマチ治療薬が食欲不振を引き起こすことがあります。
食欲不振を起こしやすい薬
- メトトレキサート(リウマトレックス)
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
- 一部の生物学的製剤
※薬の副作用は個人差があります
薬の副作用で食欲が落ちている場合は、医師に相談して調整してもらうことも可能です。
原因4:筋肉量減少
痛みで活動量が減り、筋肉が衰えてしまいます。
筋肉減少の悪循環痛い → 動かない → 筋肉が減る → 代謝が落ちる → さらに痩せる → 体力が落ちる → もっと動けなくなる
この悪循環を断ち切ることが重要です。
筋肉が減ると、体重だけでなく体力も落ち、日常生活がさらに辛くなってしまいます。
原因5:栄養不足
食事量が少ない場合、炎症で栄養が優先的に使われ、体を作る分が足りなくなります。
体の優先順位体は、限られた栄養を以下の順番で使います:
- 生命維持(心臓、肺、脳など)
- 炎症の対応(免疫反応)
- 組織の修復
- 筋肉や体の維持 ← ここまで栄養が回らない
栄養不足だと、筋肉や脂肪が分解されて痩せてしまうのです。
体重減少を防ぐための5つの対策
対策1:三食+回数を増やす
基本戦略1日の総摂取量を増やすため、一度に食べられない場合は4〜5回に分けて摂りましょう。
1日5食の例
7:00 朝食
ご飯、卵料理、味噌汁
10:00 間食
ヨーグルト、バナナ
12:30 昼食
定食(主食・主菜・副菜)
15:00 間食
おにぎり、チーズ
18:30 夕食
ご飯、魚、野菜料理
間食におすすめの食品
- ゆで卵
- ヨーグルト
- チーズ
- ナッツ類(少量)
- おにぎり
- プロテインドリンク
- バナナ
対策2:抗炎症食材の摂取
炎症を抑える食材スパイスやマグネシウムなどを取り入れ、炎症を抑えます。
積極的に摂りたい抗炎症食材
スパイス類
- シナモン
- 生姜
- ターメリック(ウコン)
マグネシウム豊富な食品
- 海藻類(ひじき、わかめ)
- ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ)
- 豆類(納豆、豆腐)
- 魚介類(サバ、イワシ)
オメガ3脂肪酸
- 青魚(サバ、サンマ、イワシ)
- 亜麻仁油
- えごま油
※シナモンについては「関節リウマチに効く!最強の調味料シナモンの驚くべき効果」の記事もご覧ください。
対策3:タンパク質の確保
最重要筋肉や薬の働きのために、毎食手のひら分の肉や魚などを摂りましょう。
手のひら分ってどのくらい?
- 肉:80〜100g(鶏むね肉なら1/2枚程度)
- 魚:80〜100g(切り身1切れ程度)
- 卵:2個
- 豆腐:1/2丁(150g)
1日の目標タンパク質量体重1kgあたり1.2〜1.5gのタンパク質が理想です。
例:体重50kgの人 → 1日60〜75g
| 食品 | タンパク質量 |
|---|---|
| 鶏むね肉100g | 約23g |
| サケ1切れ(80g) | 約18g |
| 卵1個 | 約6g |
| 納豆1パック | 約8g |
| 豆腐1/2丁 | 約10g |
※タンパク質と消化力については「リウマチ改善の鍵は「タンパク質」と「消化力」にあり」の記事も参考にしてください。
対策4:痛くない範囲で運動
運動の基本方針痛みのない日に、体操やウォーキングなどで筋肉を動かしましょう。
おすすめの運動
痛みがほとんどない時
- ウォーキング(10〜20分)
- 軽いストレッチ
- ラジオ体操
少し痛みがある時
- 座ったままの体操
- 関節を動かす軽い運動
- 深呼吸とストレッチ
痛みが強い時
- 無理をしない
- 安静にする
運動の効果
- 筋肉量の維持
- 代謝の向上
- 食欲の改善
- 気分転換
- 睡眠の質向上
対策5:ストレス軽減と休息
心の余裕が体を作る厳格になりすぎず、適度な息抜きでストレスを減らし、胃腸の調子を整えることが大切です。
ストレス軽減の方法
完璧を目指さない
- 「今日は食事が少なかった」→ 明日補えばOK
- 「運動できなかった」→ 体が休息を求めているサイン
好きなことをする時間を作る
- 好きな音楽を聴く
- 映画やドラマを見る
- 友人と話す
- 趣味の時間を持つ
質の良い睡眠
- 就寝時間を一定にする
- 寝る前のスマホを控える
- リラックスできる環境を作る
ストレスと胃腸の関係ストレスが強いと:
- 胃酸の分泌が減る
- 消化能力が落ちる
- 食欲が低下する
- 栄養の吸収が悪くなる
リラックスすることで、胃腸が本来の働きを取り戻します。
体重管理のチェックリスト
毎日チェックしたい5項目
- □ 1日4〜5回、何か食べた
- □ タンパク質を毎食摂った
- □ 抗炎症食材を取り入れた
- □ 痛くない範囲で体を動かした
- □ リラックスする時間を持った
5つ全部できなくても大丈夫。できることから始めましょう。
こんな症状があったらすぐに受診を
危険なサイン
- 1ヶ月で体重が5%以上減少(50kgの人なら2.5kg以上)
- 食事がほとんど摂れない日が続く
- 立ちくらみや極度の疲労感
- 歩くのが辛いほどの体力低下
これらの症状があれば、すぐに医師に相談してください。
まとめ
リウマチでの体重減少は、単なる「痩せ」ではなく、体が蝕まれているサインです。
体重減少を防ぐ5つの対策
- 1. 三食+間食で回数を増やす
→ 1日4〜5回に分けて総摂取量を確保 - 2. 抗炎症食材を摂る
→ シナモン、生姜、マグネシウムなど - 3. タンパク質を毎食確保
→ 毎食手のひら分の肉や魚 - 4. 痛くない範囲で運動
→ 筋肉量を維持する - 5. ストレス軽減と休息
→ 完璧を目指さず、心の余裕を持つ
これらの対策を実践し、リウマチによる体力低下を防ぎましょう。
体重は、あなたの体の状態を教えてくれる大切な指標です。
定期的に体重を測り、変化に気づくことから始めてみませんか?
あなたの体を守るために、今日からできることを一つずつ始めていきましょう。
