リウマチなら甘いものは控えるべき?
「甘いものが大好きだけど、リウマチに悪いって本当?」
「でも、我慢するのは辛い…」
甘いものとリウマチの関係について、こんな疑問を持っていませんか?
結論関節リウマチの症状がある時は、甘いものを控えた方が良いです。
ただし、いきなり全てを断つ必要はありません。
今回は、なぜ甘いものを控えるべきなのか、そして無理なく控えるための具体的な方法をご紹介します。
なぜ甘いものを控えるべきなのか
キーワードは「コルチゾール」
コルチゾールとは副腎から分泌されるホルモンで、以下の重要な働きがあります:
- 血糖値を上げる
- 炎症を抑える
- ストレスに対抗する
つまり、リウマチの炎症を抑えるために必要不可欠なホルモンなのです。
甘いものが引き起こす悪循環
悪循環のメカニズム
ステップ1:甘いものを食べる
血糖値が急上昇する
ステップ2:血糖値が急降下
インスリンが大量に分泌され、血糖値が急激に下がる(血糖値スパイク)
ステップ3:コルチゾールが分泌される
下がりすぎた血糖値を上げるため、副腎からコルチゾールが分泌される
ステップ4:コルチゾールが枯渇
血糖値の調節にばかりコルチゾールが使われてしまう
ステップ5:炎症が悪化
関節の炎症を抑える分のコルチゾールが足りなくなり、症状が悪化
わかりやすく例えるとコルチゾールは「万能な働き者」です。
本来なら「関節の炎症を抑える仕事」に集中してほしいのに、「血糖値を上げる仕事」ばかりさせられて疲弊してしまう状態です。
結果、肝心の関節の炎症が抑えられなくなってしまうのです。
コルチゾール枯渇が引き起こす3つの問題
問題1:炎症の悪化
関節の炎症を抑える力が弱まり、痛みやこわばりが強くなります。
問題2:ストレスへの耐性低下
コルチゾールが枯渇すると、ストレスに弱くなります。
- イライラしやすくなる
- 疲れやすくなる
- 気分が落ち込みやすい
問題3:睡眠の質の低下
ストレスと炎症の悪化により、睡眠の質が下がります。
睡眠不足 → さらなる炎症悪化 → さらに眠れない…という悪循環に陥ります。
無理なく控えるための3ステップ
大切な考え方いきなり全てを断つのは難しく、ストレスになります。
段階を踏んで、少しずつ減らしていくことが推奨されています。
ステップ1:小麦(グルテン)なしの甘いものを選ぶ
まずは、小麦を含まないスイーツから始めます。
なぜ小麦を避けるのか小麦に含まれるグルテンは、腸のバリアを壊し(リーキーガット)、炎症の原因になります。
リーキーガット(腸漏れ)とは:
- 腸の壁に穴が開いた状態
- 未消化の物質が体内に侵入
- 免疫システムが過剰反応
- 全身の炎症が悪化
小麦なしのスイーツ例
| 避けるもの(小麦あり) | 選ぶもの(小麦なし) |
|---|---|
| クッキー、ビスケット | 米粉クッキー |
| ケーキ、パン | 米粉ケーキ、大福 |
| ドーナツ | わらび餅、ようかん |
| タルト | 果物、干し芋 |
ステップ2:添加物や砂糖が多いものを避ける
人工甘味料や果糖ブドウ糖液糖、原材料名の最初に「砂糖」がくるような糖分の多いものを控えます。
特に避けるべき成分
- 果糖ブドウ糖液糖
血糖値を急激に上げる - 人工甘味料
腸内環境を乱す可能性 - 砂糖(原材料名の最初)
糖分が非常に多い証拠
これらは特に血糖値を乱しやすいため注意が必要です。
原材料表示の見方原材料は、使用量の多い順に記載されています。
「砂糖」が最初や2番目に来ている商品は、糖分がかなり多い証拠です。
NGな表示例:
「砂糖、小麦粉、卵、…」→ 糖分が最も多い
まだマシな表示例:
「小麦粉、卵、砂糖、…」→ 糖分は3番目
比較的OK(まだマシ)なもの
- 果物(食物繊維と一緒に摂取できる)
- さつまいも(食物繊維が豊富)
- 干し芋(自然な甘み)
- ナッツ入りのお菓子(少量)
ステップ3:甘くない間食に切り替える
最終目標小腹が空いた時に、甘くない間食を選べるようになることです。
おすすめの間食
1. 小さなおにぎり
- 五穀米や玄米がベスト
- 具は梅干し、鮭、昆布など
- コンビニのものでもOK
2. 干し芋
- 食物繊維が豊富
- 自然な甘みで満足感あり
- よく噛むので少量で満足
3. ナッツ類
- アーモンド、くるみ、カシューナッツ
- 無塩・素焼きのもの
- 1日ひとつかみ程度
4. チーズ
- タンパク質補給にもなる
- 小分けタイプが便利
5. ゆで卵
- 完全栄養食
- 腹持ちが良い
症状が強い時期は特に注意
こんな時は特に気をつけて
- 関節の痛みが強い
- こわばりがひどい
- 薬が増えている
- CRPなどの炎症マーカーが高い
- 疲労感が強い
このような時期は、体が「炎症と戦っている」状態です。
甘いものを控えることで、コルチゾールを炎症抑制に集中させましょう。
続けるとどうなる?
3ヶ月〜半年後の変化地道に続けることで、以下のような変化が期待できます:
体の変化
- 副腎が回復する
- コルチゾールが正常に分泌される
- 関節の炎症が治まりやすくなる
- 痛みやこわばりが軽減
- 疲労感が減る
味覚の変化
- 次第に甘いものを欲しなくなる
- 甘いものが「甘すぎる」と感じるようになる
- 素材の味を楽しめるようになる
嬉しい副次効果
- 体重が適正化される
- 肌の調子が良くなる
- 睡眠の質が向上
- 集中力が上がる
- 気分が安定する
症状が落ち着いたら…
完全に禁止ではありません症状が落ち着けば、たまにケーキなどの美味しいものを楽しむのは問題ありません。
「たまに」の目安
- 週に1回程度
- 特別な日(誕生日、記念日など)
- 友人との楽しい時間
大切なのは「習慣的に食べない」ことです。
楽しむ時のコツ
- 食後のデザートとして食べる(空腹時を避ける)
- 量は少なめにする
- よく味わって食べる
- 罪悪感を持たない(ストレスになる)
実践スケジュール例
3ヶ月で変わる!段階的プラン1ヶ月目:ステップ1
小麦なしのスイーツに切り替える
例:クッキー → 大福、米粉クッキー
2ヶ月目:ステップ2
添加物や砂糖が多いものを避ける
原材料表示をチェックする習慣をつける
3ヶ月目:ステップ3
甘くない間食に切り替える
おにぎり、干し芋、ナッツを常備
挫折しないためのヒント
続けるためのコツ
1. 完璧を目指さない
80%できればOK。たまに食べてしまっても自分を責めない。
2. 代替品を見つける
「食べられないもの」ではなく「代わりに食べられるもの」を探す。
3. ストックしておく
干し芋、ナッツ、おにぎりの素などを常備。
4. 体の変化を記録する
痛みの変化、体調の改善を記録すると、モチベーションが上がる。
5. 仲間を作る
家族に協力してもらったり、同じ悩みを持つ人と情報交換したりする。
まとめ
甘いものとリウマチの関係は、「コルチゾール」がカギを握っています。
覚えておくべきポイント
- 甘いものは控えた方が良い理由
→ コルチゾールが枯渇し、炎症が悪化する - 無理なく控える3ステップ
→ 小麦なし → 添加物なし → 甘くない間食 - 3ヶ月〜半年で体質が変わる
→ 副腎が回復し、炎症が治まりやすくなる - 症状が落ち着けば楽しんでOK
→ たまに、適量なら問題なし
いきなり完璧を目指す必要はありません。
まずは今日から、「ステップ1:小麦なしのスイーツを選ぶ」から始めてみませんか?
小さな一歩が、あなたの体を変える大きな力になります。
