リウマチが酷くなったら…薬以外に見直すべき3つのこと
「痛みが強くなってきた…薬を増やすしかないのかな?」
リウマチの症状が悪化したとき、あなたはどうしていますか?
実は、患部を冷やしたり安静にしたりする以外に、見直すべき3つの重要なポイントがあります。
大切なこと医師任せにするのではなく、自分自身の体質や生活パターンを把握することが、リウマチ改善において非常に重要です。
見直すべき3つのポイント
ポイント1:直近の食事内容を見直す
食べたものをうまく消化できず、免疫系に影響して痛みが出る場合があります。
痛みの引き金になりやすい食材
注意が必要な食材
- 小麦(グルテン)
パン、麺類、お菓子など - 乳製品(カゼイン)
牛乳、チーズ、ヨーグルトなど - カフェイン
コーヒー、紅茶、緑茶、チョコレートなど
※個人差があり、すべての人に当てはまるわけではありません
具体的な見直し方
痛みが出た時のチェックリスト
- 前日や当日に何を食べたか振り返る
- 普段と違うものを食べなかったか確認する
- 同じものを食べた時に痛みが出るか観察する
- 自分に合わない食材をメモする
おすすめの方法食事日記をつける
食べたものと体調の変化を記録することで、自分に合わない食材のパターンが見えてきます。
ポイント2:体の動かし方を確認する
無意識のうちに関節へ負担をかける動きをしていないか、動きすぎていないかを確認します。
痛みが出るタイミングの特徴
重要な特徴普段と違う動作をした場合、その直後だけでなく数時間後や翌日に痛みが出ることがあります。
これを「遅延性の痛み」と言います。
チェックすべき動作
| 場面 | チェックポイント |
|---|---|
| 家事 | 雑巾がけ、重い物を持つ、長時間の立ち仕事 |
| 外出 | 長時間の歩行、階段の昇り降り、買い物の荷物 |
| 趣味 | 園芸、編み物、スポーツなど手指を使う作業 |
| 日常動作 | ドアの開閉、キャップの開け閉め、スマホの長時間使用 |
痛みが出た時の振り返り方
- 昨日〜今日の動作を思い出す
- 普段と違う動きをしなかったか確認
- 同じ動作で痛みが繰り返すか観察
- 負担のかかる動作を特定し、避けるか工夫する
ポイント3:タンパク質不足を解消する
重要タンパク質には薬の成分を運ぶ役割があります。
不足すると、薬の効果を感じにくくなることがあります。
タンパク質不足の確認方法
血液検査でチェック以下の数値を確認しましょう:
- 総タンパク(TP)
基準:7.5以上が理想 - A/G比
基準:1.3〜1.8が正常範囲 - アルブミン(Alb)
基準:4.0以上が理想
タンパク質の補い方
食事からの摂取
- 肉類(鶏肉、豚肉、牛肉)
- 魚類(サケ、サバ、マグロ)
- 卵
- 大豆製品(豆腐、納豆)
プロテインの活用
食事だけで十分に摂取できない場合は、プロテインを活用するのも一つの方法です。
重要な注意点消化不良を起こさないよう、少しずつ増やすことが重要です。
急に大量に摂取すると、お腹が張ったり下痢をしたりする可能性があります。
※タンパク質と消化力については「リウマチ改善の鍵は「タンパク質」と「消化力」にあり」の記事も参考にしてください。
実践!痛みが出た時の見直しフロー
STEP 1:食事を振り返る
「昨日・今日、何を食べたかな?」
「普段食べないものを食べなかったかな?」
STEP 2:動作を振り返る
「昨日・今日、どんな動きをしたかな?」
「普段より動きすぎていないかな?」
STEP 3:タンパク質を確認する
「最近、タンパク質をちゃんと摂れているかな?」
「血液検査の数値はどうだったかな?」
痛み日記のすすめ
記録すべき4つの項目
| 項目 | 記録内容 |
|---|---|
| 日付・時間 | いつ痛みが出たか |
| 痛みの場所 | どの関節が痛むか |
| 食事内容 | 前日・当日に食べたもの |
| 動作・活動 | 前日・当日の動き |
数週間続けることで、自分だけのパターンが見えてきます。
まとめ
リウマチの症状が悪化した時、対症療法も大切ですが、それだけでは根本的な解決にはなりません。
症状悪化時に見直すべき3つのポイント
- 1. 直近の食事内容
→ 自分に合わない食材を把握する - 2. 体の動かし方
→ 負担のかかる動作を特定する - 3. タンパク質不足
→ 薬の効果を高めるために補う
最も大切なこと医師任せにするのではなく、自分自身の体質や生活パターンを把握し、自分と向き合うことが、リウマチ改善において非常に重要です。
あなたの体のことを一番よく知ることができるのは、あなた自身です。
今日から、痛みが出た時には「なぜだろう?」と振り返る習慣をつけてみませんか?
その小さな積み重ねが、症状のコントロールにつながっていきます。
